運動療法とは?
 運動療法は、身体の一部や全身を動かすことによって、姿勢の改善や動きの改善、生活習慣病の治療体操として用いられています。

 ハビリテーション中の運動療法( Exercise therapy )は、関節可動域回復(維持・保持)訓練、運動機能回復促進訓練、歩行訓練、筋力増強訓練、心肺機能改善訓練などが含まれています。
 ここでは肢体不自由児に対しての運動療法を記します。
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1 関節可動域回復訓練
 関節可動域回復訓練は、肢体不自由児だから行うのではなく、私たちが日常生活を送るにも行いたい体操です。
 スポーツを行う人は誰もが指導者から、スポーツを始める前と後に関節可動域回復訓練を行うように指導を受けると想うのです。関節可動域回復訓練といわれると理解できなくても、ストレッチといわれれば理解できるのではないでしょうか!
 朝起きてラジオ体操を行うことを薦められますが、これはとても良いストレッチ体操だからなのです。
 肢体不自由児の身体は、自らでは自由に身体を動かせないので、他人が本人に替わり動かしてあげることによって、自分では動かせない身体を動かすことができます。この他人が動かす行為が、関節可動域回復訓練であってストレッチとも呼ばれるのです。
 関節可動域回復訓練では、身体の関節の現在の動きを維持・保持する目的があり、麻痺が有れば毎日必ず行いたいです。
・ ストレッチを間違えずに、行うためには!   2019年01月27日公開

2 運動機能回復促進訓練
 運動機能回復促進訓練は、様々な原因によって肢体不自由となった子どもの身体を動かすことによって、不自由となっている手足や体幹の動きを促進する手技のことを指します。単に運動機能訓練とか、機能訓練と呼ばれることもあります。
 歩行に至るまでの首のすわり→寝返り→持ち込み座位→自力座位→四つ這いなどの訓練を指します。
 通常、マットや大型のベッド上で運動を行います。
 運動機能回復促進訓練によって、その後の運動機能や姿勢の改善に役立ちます。
 運動機能回復促進訓練の善し悪しによって、歩行への道が開かれるのか閉ざされるのかに分かれます。
・ 運動機能訓練で何を求めるのか   2019年01月27日公開

3 歩行訓練
 歩行訓練を行うには、平行棒、歩行器、各種杖などを使用するのが一般的です。
 LS-CC松葉杖訓練法では松葉杖と特殊な歩行器を使用します。
 歩行訓練を行っても、残念ながら歩行に結びつかないこともあります。その様な時には、車椅子での生活となります。車椅子生活と独歩や杖歩行での生活を比較した時、比較にならないほどに杖歩行や独歩の方が良いに決まっているのです。
 努力する機会があるならば、歩行訓練はしっかりと行いたいです。
 歩行訓練に結びつけるためには、運動機能回復促進訓練の方法を間違えないことです。
・ 歩行に結びつけるための努力は   2019年01月27日公開

4 筋力増強訓練
 筋力増強訓練は、運動機能回復促進訓練や歩行訓練を通じて行われますが、特に強化するためには、LS( Long leg Standing stabilizer:スタビライザ)や、CC( Crawling Car:クローラー)を使って強化します。
 LSやCCは、この訓練で使用する特有の道具です。
 日常生活を送るためには、運動機能回復促進訓練と歩行訓練が行われれば充分です。特に筋力強化訓練の必要はありません。
・ 筋力強化が必要とは   2019年01月27日公開

5 心肺機能改善訓練
 心肺機能改善訓練は特に行いませんが、心肺機能回復訓練として、運動機能回復促進訓練や歩行訓練を通じて行われています。
 私たちの指導する訓練では、運動機能回復促進訓練を充分に行い、歩行訓練も可能の限り誰にもチャレンジするので、心肺機能が改善されます。
・ 心肺機能?   2019年01月27日公開

・ 詳しくは→ 肢体不自由児の運動療法

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 運動療法は、りはびり室や家庭内で行う物では?
 肢体不自由児の治療に当たる者や保護者が誤解している…?
・ リハ室での成果や結果は実力ではありません!   2019年01月11日公開

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 上記についてまとめてみました。
 運動療法とは何なのだろうか?
 LS-CC松葉杖訓練法とは何なんだろうか?
・ こんな風に考えて訓練を進めて欲しい!   公開 2019年04月06日

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